マー君はなぜ今シーズン中に復帰したのか 高額年俸契約の裏に潜む条件とは...

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   ヒジ痛で戦列を離れていたヤンキースの田中将大が2か月半ぶりに復帰し、2014年9月22日のブルージェイズに先発、13勝目を挙げた。

   これで来シーズンのメドが立ち、本人も球団も胸をなで下ろした。

「ここぞ」での投球のうまさで健在ぶり示す

「ホッとしている。これで心配が軽減されたと思う」

   登板後の会見で田中は心中を語った。実際に試合のマウンドに上がり、打者に投げてみなければ状況はつかめない。そのテストに合格した、と言いたかったのだろう。

   投球内容は5回3分の1を投げ、5安打、4奪三振、1失点。安打数が多かったのは仕方がないが、最少失点に抑えたのはさすがだった。70球を投げたところで降板したのは、まさに投げられることを確認する最大の目標をクリアしたからだった。持てる球種をすべて投げ、不安材料の一つだったスプリットも無事に投げた。

「チームの勝利に貢献できたことがよかった」。

   この田中の言葉は、実践で投げる以上、個人のためではなくチームのため、との意味である。彼がチーム内で人間的にも信頼を得ていることがよく分かる。

   ブルージェイズの先頭打者と対し、初球が外角にすっぽ抜けたようなボールを投じたとき、大丈夫かな、と心配したが、あとは抑えが効いてストライクゾーンに投げるようになったので安心した。

   その1回、いきなり連打で無死一、三塁とピンチに立った。しかし、3番打者を併殺に打ち取り、1点を許したものの、「ここぞ」での投球のうまさは田中健在を示したといえる。

姉妹サイト