テスラが高級EV「モデルS」の納車開始、「日本の心が組み込まれている」

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日本人のEVへのイメージを覆すかも

   米国では2012年に発売されたが、日本での納車が遅れたのは「右ハンドルにしなければならず、(パネル表示などの)日本語対応も必要だった」からだと説明した。

   また、テスラは納車式会場の六本木ヒルズに隣接するホテル「グランドハイアット東京」の車寄せに設置した急速充電器「スーパーチャージャー」も公開した。マスクCEOは「モデルSオーナーは日本のどこでも旅をしてもらえ、スーパーチャージャーを無料で利用できる」と強調。全国で充電インフラを整備することに言及したことで、日本市場に本格参入する考えを示した。

   マスクCEOは6月、テスラ保有の特許を公開すると表明したが、背景には世界でEVのシェアが伸びないことへの危機感がある。日本でも走行距離の短さや充電インフラ整備の遅れがなどネックとなり、シェアを拡大できないままだ。

   しかし、テスラが日本に本格参入したことで、スポーツカーに匹敵する高性能なモデルSが日本人のEVへのイメージを覆すかもしれないと業界の関心も高まっている。さらにエコカーの中でハイブリッド車が幅を利かせる日本市場を開拓できるかどうかは、テスラにとっても今後の世界展開に向けた試金石となるだけに、その売れ行きも注目されている。

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