カット野菜市場は1000億円に達するとの見方も
カゴメは、京大の研究チームが「脂肪燃焼作用がある」と指摘したことで爆発的に売れたトマトジュースブームの反動が業績にも出ている。このため、土づくりからこだわったトマトを原料とする高級トマトジュースを8月に販売するなどの対応もとっている。
マヨネーズやドレッシングが主力のキユーピーも、カット野菜事業には以前から力を入れている。調味料とともに販売するカット野菜事業を展開するために1999年に設立した子会社「サラダクラブ」(東京都調布市)の業績は右肩上がりで、2013年11月期の売上高は206億円と5年間で倍増した。単身世帯の増加などを背景に需要は膨らんでおり、カット野菜市場は1000億円に達するとの見方もあり、食品大手を巻き込んだ競争が激化するのは必至だ。