食品大手各社が生鮮野菜ビジネスに注力 高価格のトマト、切る手間が省ける「カット野菜」...

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   キッコーマン、カゴメ、キユーピーといった食品大手各社が、国内の生鮮野菜ビジネスに注力している。味にこだわった高価格のトマトや、切る手間が省ける「カット野菜」などを売り込む戦略で、祖業の主力商品にとらわれず新たな顧客を獲得したい考え。主力商品が国内市場で伸び悩んでいることも後押ししている。

   キッコーマンは2014年8月29日、家庭向け生食用トマト市場に参入すると発表した。大規模な施設園芸を展開する「カズサの愛彩グループ」(千葉県君津市)とキッコーマンの100%子会社が共同出資する農業生産法人が生産し、「デルモンテ」ブランドで9月以降、首都圏などで販売する。

一般的なトマトより2~5割高い設定

新鮮な野菜は明日への活力!(画像はイメージ)
新鮮な野菜は明日への活力!(画像はイメージ)

   世界的な食品ブランド「デルモンテ」はキッコーマンと提携関係にあり、キッコーマンはアジア・オセアニア地域におけるデルモンテ加工食品の商標使用権・販売権を永久的に取得している。デルモンテブランドとしては、これまでも「イタリア産の缶入りホールトマト」などを国内で販売しているが、デルモンテブランドの国産生食用トマトの販売は初めて。

   第1弾は「デルモンテ ぜいたくトマト」。甘みと酸味がともに濃厚で、なおかつなめらかな口当たりが特徴の大玉サイズのトマト。生食用なのでもちろん生でサラダに入れて食べて本来の味わいを楽しむもよし、煮込み料理などでも存在感を発揮するという。1個ずつ包装されたトマトの価格はサイズに応じて120円~180円程度で、一般的なトマトより2~5割高い設定。生産を担当する農業生産法人「カズサとまとガーデン」が温室で栽培する。

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