茨城県との関係は「共にPRしていく仲間」のようなもの
そんなこともあり、今回「ねば~る君」の姿や仕草を見た視聴者からは、
「『ふなっしー』のパクリなので好きじゃない」
「こんなん ふなちゃんの営業妨害や」
といった批判が出た。しかし、それなりに興味を示した人も多い。梨の妖精を納豆の妖精に置き換えただけの完全なモノマネとは言えない、という。例えば「ねば~る君」は普段の身長は1メートルほどだが、嬉しいことがあると身長が上に3メートルに伸びる。口からグッズなどが出てくる。舌も8メートルほど延び、涙を流したり目がハートになるなど表情を変えることもできる。「ふなっしー」にはない着ぐるみの「機能」が多彩だ。そのため「行列のできる法律相談所」では、
「『ふなっしー』を参考にして考えに考え尽くされたキャラクターなのだろう」
という感想も漏れていた。視聴者も「ふなっしー」以上に強烈なキャラであり、今後何が飛び出すか分からないから「ふなっしー」越えもあるのではないか、と期待している人もいる。
実は「ねば~る君」は県の非公認キャラであり、運営には一切関わっていないということになっている。ただ、県との関係はあるようで、今後ビッグになるためのバックアップも期待できる状態になっている、という。例えば、茨城県が運営するインターネットテレビ「いばキラTV」に冠番組を持っていたり、県の公式キャラ「ハッスル黄門」などと一緒にイベントにも登場したりしている。県の広報広聴課に聞くと、
「茨城県や県の特産品の納豆をPRしてくれていますから、私たちの仲間としてのお付き合いをしています」
ということだった。こうした行政との親和性も「ふなっしー」とは少し違っているようだ。