小渕優子経済産業相は、原子力発電所の稼働停止で火力発電に頼る現在のエネルギー供給に関して、「資源の乏しい日本はエネルギーについて良いバランスをとっていくことが大事。原子力を持たない選択をするということはなかなか難しい判断ではないか」との認識を示した。2014年9月21日のNHKの番組で語り、原子力規制委員会の安全審査に合格した原子力発電所を再稼働させていく政府の方針を改めて強調した。
小渕氏は、燃料の輸入増が電気料金の上昇を招いていることなどを指摘。「原発がなくても、われわれの生活は回っているじゃないかという話をいただくが、古くなった火力発電所をフルに使ってエネルギーをつくり出している。決して安心できる状況ではない」と話した。電気料金の高騰が、中小企業などの経営を圧迫している現状にも懸念を示した。