まぁ、この著者は、なんて見事にぶちまけてくれているのでしょう
こうした本について、ネットでは矢作さんの役職と合わせ、
「確かにこの人が東大付属病院の『救急部・集中治療部部長』という要職についていることは問題だと思う。処遇を考えるべきだろうな」
「東大医学部教授がオカルトに嵌まるか。 典型的な死への恐怖からオカルトにすがるてパターンじゃないかな? 昔なら宗教にすがるんだが、今は宗教(既成の)に力がないからね」
と批判的に見たりする人も出ている。
一方で、「その信仰と現代医療を両立させられているなら、欧米に多いキリスト教信者の医師と同じだろ。重要なのは、信仰をトンデモにしないことで」という人もいる。矢作さんの考え方に同調する人も多いようで、Amazon.jpでの本の評価は高い。たとえば「人は死なない」については、123件のレビューが付き、星の数は3.7と低くない。東大医学部教授で医師という立場からスピリチュアルについて言及したことについて、評価するコメントもある。
「私も医師ですが、(...)より多くの医師たちが、意識して、『スピリチュアル』な領域にも触れようとするなら、『医療』はよりよいものになるだろうと、『私は』は思っています。『東大の救急部の部長』という肩書きを持つ矢作さんがこのような本を著したことが、『日本の医療』をよりよい方向に向かわせていく動きを増すことになればよい、と私は思います」
「宗教がらみではないので、多くの人が抵抗無く読める内容ではないかと思います。私は医師ではありませんが、沢山の方を看取ってきましたし、不思議な(と皆さんが言われている)体験も日常的に経験しています。その中で色々と考えることがある訳ですが、それについては誤解されることが多いので、今まではごく親しい同業者以外にはお話ししませんでした。それなのに、まぁ、この著者は、なんて見事にぶちまけてくれているのでしょう。死への恐れを持つ方や家族を失うことへの悲しみを抱えている方へ、私たちがするべき最も大切なこと(・・でもナカナカ困難なこと)は、涙ぐみながら同情の言葉をかけることではありません。死への恐怖を和らげること。死は生と続いている自然な出来事なのだと気づいてもらえること。その上で最後まで自分を失わずに穏やかな気持ちで生きてもらえるように援助すること。だと思います」