「もうすぐ1年ですね 元気にしていらっしゃるでしょうか」「やっくん最近寒くなりましたがいかがお過ごしでしょうか?」「亜子さん、お誕生日おめでとうございます」。
飯島愛さんや桜塚やっくんら、亡くなった芸能人のブログに今でもコメントを寄せるファンは多い。命日や誕生日などの記念日はたくさんの人がアクセスし、ファン同士で交流する姿も見ることができる。
毎日コメントを寄せるファンも
2008年12月17日に肺炎で亡くなった(死亡推定日)タレントの飯島愛さんが最後に更新したブログには7万件を超えるコメントが投稿されている。
14年9月に入ってからも「愛ちゃんまた風が冷たくなってきたよ 季節が移ってくのはあっという間だね」「私はちょっと気温で頭痛が。愛ちゃんも風邪ひかないようにね」と生前と同じように、飯島さんの体調を気遣うコメントが寄せられている。
「職場の面接があるんだけど、今から緊張してます...応援してね」と悩みを相談する人や「愛ちゃんと同じ年齢になっちゃったよ」と親しげに話しかける人も見られた。
お笑いタレントで俳優、歌手業もこなしていた桜塚やっくんのブログには、10月5日の命日が近いこともあり、「やっくんがいなくなってもうすぐ一年ですね」といったコメントが多数寄せられている。13年10月3日に更新された最後のブログのコメントは7万5000件を超えている。
08年に自殺したフリーアナウンサーの川田亜子さんや、09年に脳出血のため21歳の若さでこの世を去ったモデルの純恋(すみれ)さん、13年に肺炎で亡くなった女優の坂口良子さんたちのブログも、没後数年たった今なお多くのコメントが集まっている。毎日のようにコメントを寄せる熱心な人も少なくない。
ブログがファンの交流場所に
こうしたコメントが寄せられ続けるのはなぜだろうか。
コメントは芸能人へのメッセージが中心だが、ファン同士の交流の場として機能しているケースもある。飯島さんのブログでは、あるファンが「愛ちゃん 私 今日で50歳になっちゃった。もはや誰も祝ってくれないけどね」と書き込むと、「○○さん(編注:ハンドルネーム)おめでとうございます」「○○さん、お誕生日おめでとうございます」などのメッセージが寄せられた。これに対して最初の投稿者は「私にまでコメント貰っちゃって、この場を借りてありがとうございます。愛ちゃんのおかげだね」と返信をつづった。
多くの芸能人ブログを運営するサイバーエージェントによると、ブログを閉鎖するかどうかは基本的に事務所や遺族たち関係者の判断だという。
しかし、今なおファンの交流場所となっていることから、「このブログが永遠に残ってくれること願ってる。どうか愛ちゃんのブログを閉鎖しないで下さい」「ずっとこのまま残していて下さい」と書き込むファンは多い。