「本校では健全育成上、SNSは禁止する予定にしております。ご家庭でもSNSの使用を中止させるようご協力ください」
2014年9月11日、都内の区立中学校が保護者向けに配布したプリントの文面がツイッターに投稿された。当事者以外からも「SNS禁止令?」と驚く声が寄せられているが、小中学生のSNS利用制限は全国的に広がっている動きだ。
「SNS禁止とかないわー」との声が上がるが...
プリントは墨田区立本所中学校が保護者向けに生徒のスマートフォンやSNSの利用実態を調査するため配布したものだ。文面は「○月○日までに使用を中止させます」と続き、保護者に署名させる欄がある。
取材に対し、本所中学校は「今後は生徒のSNS利用を禁止する方針」と認める。しかし、あくまで保護者へ協力を呼びかけるもので、「記入してもらうのは誓約させるためのものではない」という。
さっそく生徒や卒業生、保護者と思われる人たちは、「SNS禁止とかくそじゃね」「SNS禁止とかないわー。本中軍隊か」「アホらしくて二の句が出ない」と反発の声をツイッターに投稿している。これに対して本所中は「反発は出るでしょう」と話しており、すでに織り込み済みのようだ。「中学生に情報教育をするにはもう少し時間、モラトリアムを置きたいと考えています」という理由から利用禁止の方針を進めるという。
墨田区教育委員会はSNS利用について、「区全体として特に制限をするというわけではありません」という。区内の他校でも利用制限の調査を進めているそうで、「現段階では各校に任せています」とした。
本所中の生徒や保護者が相次いでツイッターに画像を掲載したため、当事者以外にも拡散され、「中学生まではSNS禁止でもいいんじゃないの」「使用そのものを禁止するのは乱暴なやり方」とさまざまな意見が寄せられている。