じゃんけんから派生した一つに「軍艦じゃんけん(戦争じゃんけん)」という遊びがある。2人で向かい合って片方の手をつなぎ、独自のかけ声とともにじゃんけんをしながら勝敗を競う。
これが今、インターネット上でにわかに注目を集めている。日本人の子供が韓国の空港で「軍艦、朝鮮、ハワイ」とのかけ声で遊ぶところを見かけた参議院議員の松田公太氏が、自身のブログで取り上げたことがきっかけだ。
松田氏「日本で『ゼロ戦、沖縄、広島!』良い気しない」
松田氏は2014年9月19日、「韓国での軍艦ジャンケン」と題したブログ記事を公開した。韓国・仁川空港で見かけた日本人グループの中の子供たちが軍艦じゃんけんをしていたという。子供たちはグーを「軍艦」、チョキを「朝鮮」、パーを「ハワイ」として、大きな声でゲームに興じていたらしい。
これについて松田氏は、
「はたして親御さんたちは意味を教えているのか不思議になりました(近くにいた年配の韓国人は明らかに軍艦や朝鮮という言葉に反応していました)。そこまで気にする必要は無いと思われるかもしれませんが、アメリカ人の子供たちが日本で『ゼロ戦、沖縄、広島!』と楽しそうに遊んでいたら良い気はしないでしょう」
と綴り、子供を放置している親の無頓着さや、子供たちに対する太平洋戦争などの教育が不十分なことなどを問題視した。
軍艦じゃんけんのかけ声は、その名称が示すように、戦争(太平洋戦争)に関連するような言葉になっているのが特徴だ。「グー」「チョキ」「パー」というかわりにそれぞれ語呂に合わせた言葉が用意されている。
単純にかけ声だけをじゃんけんに取り入れて遊ぶ方法もあるようだが、一般的なルールでは2人で向かい合って片方の手をつなぎ、もう片方の手でじゃんけんをする。1回目のじゃんけんで勝った方が「親」となり、「出した手、出した手、出す手」の順で手の動きに合わせた言葉を発する。
親決め以降のじゃんけんは、同じ手(あいこ)の場合は続行。勝つと「一本取って」と言いながら「子」の繋いでいる方の手の甲を叩き(勝つと続行し、あいこで叩くルールもある)、負けると親子が逆転する。勝敗は点数先取制、または痛みに根を上げるかどうかで決める。