北朝鮮の拉致再調査、先行きに暗雲 第1報「夏の終わり~秋の初め頃」が反故に

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拉致被害者の取材、北朝鮮側は「当然把握しているのだろうと思っている」

   さらに、菅氏は同日午後の会見で、拉致被害者の所在について

「私たちからすれば、それは当然把握しているのだろうと思っている。ですから、拉致被害者については、そうしたことで今は交渉をしている」

と述べた。政府は、北朝鮮当局が拉致被害者の所在を把握しているとみているわけだ。言い換えれば、拉致被害者についてはすでに「調査するまでもない」状況だとも言える。にもかかわらず北朝鮮側が結果伝達の時期を白紙にしたことに対しては、「不誠実」だとの批判が出るのは必至だ。

   この点については、菅氏は、

「拉致問題というのは、長年にわたって、その対話の扉さえ固く閉ざされてきた。その扉を、ようやく安倍政権になってこじ開けた。まさにこれからが交渉の正念場」

と防戦するのが精一杯の様子だった。

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