「サンゴ事件」一柳氏、「もうボケてしまっておりますので」
中江氏と木村氏の間には、松下宗之氏(1999年死去、1996年~99年在任)、箱島信一氏(76、1999年~2005年在任)、秋山耿太郎氏(69、2005年~12年在任)の3人の社長経験者がいる。存命中の2人の様子を文春、新潮がそれぞれ報じているが、中江氏とはかなり違った対応だ。
箱島氏は、週刊文春9月18日号がキャッチ。1997年の検証記事が不十分だったとの見方を示しながら、週刊誌や産経新聞といった保守系メディアに不快感を示した。
「今振り返ってみると、もうちょっと早くやっておけば良かったと思うけどね。せっかく97年に検証して、当時の幹部としては、きちんと調査すべきだったという悔いは残る。ただ残念なのは、今、『慰安婦はなかったんだ』とすり替え的なキャンペーンがあることだな」
秋山氏の動向については、週刊新潮9月11日号が
「家族が言うには、『お遍路に出て、いつ帰ってくるかわかりません』」
と報じている。さらに、中江氏の前任者で「サンゴ事件」で辞任した一柳東一郎氏(89、1984年~1989年在任)についても、週刊新潮9月11日号が
「『私はもうボケてしまっておりますので、何もわかりませんな』と、張りのある声でのたもうた」
と伝えている。