毎号ついてくるパーツを組み立てて「3Dプリンター」を完成させる「週刊マイ3Dプリンター」をデアゴスティーニ・ジャパンが創刊し、話題になっている。3Dプリンターを完成させるには全55冊を買わなくてはならず、11万円近くかかる。
そこで、はたして買うべきかどうかで様々な議論が起きている。市販の完成品には10万円を切るものもあり、こちらを買った方が安心だという見方もある。
市販のプリンターは今後性能が上がり、価格も安くなる?
「週刊マイ3Dプリンター」の創刊号は税込999円で2014年9月16日発売された。2号からは1998円(税込)になる。プリンターは縦250ミリ×横250ミリ×高さ270ミリの大きさで、出力素材はPLA(自然素材のポリ乳酸)とABS(プラスチック樹脂)に対応する。組み立てには家庭にある一般的なドライバーとレンチが必要で、紙面や動画で丁寧に組み立て方を説明するとしている。
監修は3Dプリンターの組み立てキット「BS01」シリーズを販売している日本のメーカー、ボンサイラボが行っている。完成した後にプリントアウトするための3Dモデリングの基礎も学べる。
3Dプリンターを手に入れられるということで話題沸騰となっているこの新雑誌、買うべきかどうかで様々な議論が起きている。11万円を払って自分で組み立てるくらいなら市販のものを買った方がいいし、返品や修理も頼めるという見方もある。ちなみに監修をしているボンサイラボのキットはネットスーパーのアマゾンで9万円くらいから売っている、という。
また、完成できるのは1年以上先の話になるため、市販のプリンターの性能がさらに上がって、価格も安くなっているはず、と考えている人もいる。一方で、デア社が提供するのは作る楽しみでありそれによって得られる経験と知識だから、市販品と比べるのは間違っている、といった主張もある。