謝罪直前、文春がスクープ
掲載から2年が経過した今、どうして突然の謝罪に至ったのか。朝日は「今回新たに外部から指摘があり、事実関係を改めて調査した結果、紙面でおわびする必要があると判断しました」としている。
実は謝罪記事が出る数時間前、週刊文春がWEBオリジナル記事として「朝日新聞に新たな不祥事 任天堂・岩田聡社長インタビューを捏造していた!」と報じていた。文春記事によると、任天堂広報室は「(当時)岩田聡は日本のマスコミの記者様の取材はお受けしておりません」と回答。朝日新聞広報部も前述の謝罪文と同様の回答を行っている。この記事が出ると分かったため、出たタイミングで謝罪したと思われる。
このところ朝日新聞は、「吉田証言」の誤報問題に端を発し、池上彰氏のコラム掲載拒否、木村伊量(ただかず)社長が謝罪会見した「吉田調書」問題など、立て続けにトラブルが続いている。ツイッターでも、作家の東浩紀さんが「また謝ってるんだ。。。」、古谷経衡さんが「二年前の記事。吉田調書しかり、追い込まれて公表というパターンこそが問題」とつぶやくように、後手後手の対応に冷たい視線が集まる。また朝日の記者からもツイッターで「恥ずかしく、情けなく、怒りのわいてくるはなしで、読者の方々にただただ申し訳ないです」といった呆れ声が出ている。