「本当に二度となりたくない病気」
デング熱は特効薬やワクチンが実用化されていないため対処療法で対応するしかない。紗綾さんは病院生活を「熱がでると解熱剤で下げたり、ひたすら寝てましたね。発疹がひどかったので皮膚科にいって塗り薬や飲み薬をもらっていました」と振り返り、「本当に二度となりたくない病気だなとおもいました。二回目かかるとひどくなると聞いたので、みなさん蚊に刺されないように対策してほしい」と語った。
蚊に刺されないようにするには、肌の露出を少なくすることや、虫よけスプレーを使うのが有効だが、もしデング熱に感染したと思ったらどうすればいいのか。
東北大学病院ウェブサイトに掲載されたインタビュー記事で総合感染症科の具芳明氏は、「ほとんどの場合は、4~5日で症状が収まりますので、落ち着いて対応してください」と呼びかけている。
「デング熱の感染が起きていると思われる場所で蚊に刺された人が、刺されてから3日~10日で高熱が出たら、デング熱の可能性があるということになります。症状が出てすぐには重症化しませんので、症状がつらいようであれば、慌てずに日中に受診して下さい」
ただし、熱が下がるころに次の症状が出た場合は大至急受診する必要があるそうだ。
「激しい腹痛・嘔吐が続く」
「点状の赤い皮疹(点状出血)がある」
「鼻血、歯肉からの出血がある」
「吐血した」
「大便の色が真っ黒になった」
「意識が悪く反応が鈍かったり、呼びかけに反応しない」
「皮膚がそう白になっている」
「呼吸困難がある」