感染者数が100人を超え全国に広がるデング熱について、毎日のようにテレビや新聞で報じられている。一部ではデング熱を甘く見て「騒ぎすぎ」「めったに死なないから大丈夫」と楽観視する声もあるが、感染するとかなりの苦しみを味わうようだ。
感染経験者は40度ほどの高熱と全身の痛み、発疹に悩まされ、インフルエンザよりもつらいという。
毛細血管が内出血し、脚全体が真っ赤に腫れ上がる
2014年9月10日放送の「クローズアップ現代」に、デング熱に感染したNHK職員の女性が出演して病状を語った。40度近い高熱が続いたことに加え、鎮痛剤を打たないと眠れないほどの痛みを感じたという。病院のベッドに横たわった状態で取材を受け、
「寝てても痛いし横になっても痛いし、起こすとさらに痛いし、すごい夜眠れないくらい体が痛くて」「早く治ってくれと祈るしかない」
と話していた。
またNHKニュースで、代々木公園で感染したと見られる27歳の男性が、「インフルエンザもやったことがあるけど、それとは比べ物にならないです」とデング熱の実態を語った。「熱がかなり出て39度4分。頭痛、関節痛、筋肉痛です。横になっていられないくらい腰が痛い」と言い、目の奥にも強烈な痛みを感じた。スマートフォンの画面がまぶしくて、5分間も見ていられないほどだったそうだ。
デング熱にかかり入院していたタレントの紗綾さん(20)の話も生々しい。9月11日、東京・銀座松屋で開幕した「リサ・ラーソン展」のオープニングセレモニーで仕事復帰し、症状を語っていた。8月21日に「王様のブランチ」(TBS系)のロケで虫取りをしていて、両足を33か所、手も何か所か蚊に刺された。その1週間後に38.8度の高熱が出た。
「目の奥が痛くなったのと頭痛もひどくかったです。吐き気や寒気もすごくて、羽毛布団にくるまって寝ていました」
デング熱と診断されて病院で入院して、3日目ぐらいから徐々に動けるようになったが、治りかけの時に発疹が出て痛みと痒みに悩まされた。
「毛細血管が内出血しちゃって、脚全体が真っ赤に腫れ上がる感じでした。手のひらは真っ赤になって倍ぐらいの大きさになりました。不安だったんですけど跡が残らなくてよかったです」