人気劇団「劇団四季」の浅利慶太氏(81)が運営会社「四季」(横浜市)の社長を退任してから約2か月半が過ぎた。退任翌日のタイミングでは「認知障害ではないか」と週刊誌に報じられ、ワイドショーを賑わせた。
その後の浅利氏はどうしているのか。J-CASTニュースが関係筋から得た情報によると、四季の稽古場から「出禁状態」にされているというのだ。社長退任だけでなく、演出からも降ろされたことになるが、果たしてこれは本当なのか。
旧友が「認知障害」を証言
浅利氏の退任が発表されたのは2014年6月25日のこと。報道によると前日24日には「劇団総会」が行われ、浅利氏自らの口から劇団員に知らされた。退任は本人の意向によるものであり、25日の取締役会で正式に受理されたとされている。後任社長には吉田智誉樹取締役が就任した。
浅利氏は慶應義塾大学在学中の1953年、俳優の日下武史氏(83)らとともに劇団四季を結成した。海外ミュージカルの翻訳公演を日本に定着させ、全国に8つの専用劇場を持ち、年間公演数3000以上、年間売上200億円以上を誇る巨大劇団に育て上げた。
劇団一の功労者とあり突然の引退は演劇界を驚かせたが、発表翌日に発売された「週刊新潮」(7月3日号)には
「劇団四季が悲鳴を上げた 認知障害『浅利慶太』37億円バラ撒きの欲求」
という刺激的な見出しがおどり、さらなる驚きをもたらした。
記事では浅利氏の長年の友人である音楽評論家、安倍寧氏(81)が「彼は、軽度のアルツハイマー型認知症。正確に言えば、認知障害です」と証言している。安倍氏は浅利氏と同じ人間ドッグを利用していることもあり、専門医から認知障害だと診断されたことを知ったそうだ。
さらに記事では安倍氏の証言をもとに、浅利氏が日本語を話せない外国人女優に日本語で必死に話しかけたり、旧知の作曲家の名前を思い出せなかったりすることが数年前からあったと報じている。こうした事情から、安倍氏は浅利氏の妻である野村玲子さんに相談した上で引退するよう本人に勧告したという。
退任の理由については「創立60周年を迎えたことに合わせ、後継者に引き継ぐため」などと報じられているのみで、健康上の問題が影響していたかどうかは定かではない。