共同代表制や2つの党本部を不安視する声
実際、日本維新の会と結いの党は、このままでは、次の選挙でかなり壊滅的な打撃を受けてしまいそうなのだ。
フジテレビ系ニュース「新報道2001」が2014年8月21日に行った世論調査の結果によると、次の選挙でどこに投票するかを聞いたところ、維新の会と結いの党は、ともに0%だったというのだ。最新の9月4日の調査では、維新の会が0%に対し、結いの党は0.6%だったが、支持がほとんどない状況には変わりがない。
党名問題は、9月10日になって、両党の両院議員懇談会で「維新の党」と決められた。結いの党は、新党結成を優先して譲歩した形だ。
21日に予定されている結党大会では、この新しい党名でスタートが切れる見通しも立った。しかし、考え方の違いも表面化しただけに、次の選挙に向けて、有権者から支持を獲得することができるのか課題は多そうだ。
不安視されているのが、橋下氏と江田氏の共同代表制だ。党内融和が進むまで1年間の暫定措置だとしているが、維新の会は、石原慎太郎氏が代表だった旧・太陽の党と合流しながら政策不一致などで分党した経緯がある。同じ共同代表制だけに、繰り返す可能性も指摘されている。大阪が主たる事務所のある党本部とされたが、東京にも党本部を置くことも、火種になる恐れがありそうだ。