産経サイト、MSと「円満離婚」 MSNは記事提供元を大幅に広げる

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   2014年10日1日から、ポータルサイトの一角が様変わりすることになりそうだ。日本マイクロソフト(MS)と産経新聞が07年10月から共同運営してきた「msn産経ニュース」がサービスを終了し、産経は新ニュースサイト「産経ニュース」(http://www.sankei.com/)を立ち上げる。9月8日にはすでにベータ版(試行版)のサイトがオープンしている。

   今回のサービス終了は、MSが自社ポータルサイト「MSN」の世界的刷新を決めたことが理由だ。MSNは産経と共同運営を始める前は、04年から07年にかけて毎日新聞と「MSNインタラクティブ」を運営していた。いわば、MSにとって新聞社との関係は「バツ2」。ただ、毎日とのサイトをめぐってはデザイン上の制約やページビューの伸び悩みが指摘されていたのに対して、産経とのサイトは商業的に成功したと評価されている。この点で、産経とは「円満離婚」となったと言えそうだ。

ウェブ描き下ろし記事や「関西発」を大幅強化

産経新聞は10月1日から独自サイト「産経ニュース」をスタートする
産経新聞は10月1日から独自サイト「産経ニュース」をスタートする

   産経の新サイトでは、ウェブ向けに書き下ろされた裁判の実況記事「法廷ライブ」、社会を揺るがした事件を背景に迫る「衝撃事件の核心」などで構成される「産経プレミアム」の記事を増やすほか、大阪本社から発信する「産経WEST」も大幅に強化する。

   写真ページ「産経フォト」もリニューアルされ、特にタブレット端末やスマートフォンで見やすくなる。

   これ以外にも、オピニオンサイト「iRONNA(いろんな)」を立ち上げる。ウェッジ(月刊Wedge)やWAC(月刊WiLL、歴史通)をはじめとする提携媒体の編集者が「当番編集長」として日々の議論のテーマを提供する。

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