マクドナルド「妖怪ウォッチ」「アイカツ!」で起死回生? 各地から「ありえんくらいの行列」報告続々

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   取引先の中国企業が使用期限切れの鶏肉を使用していたことが発覚し、日本マクドナルドは大きなダメージを受けた。現在は信頼回復に取り組んでいるが「マック離れ」の深刻化は各所で指摘されている。

   そうした中、2014年9月最初の週末にはいくつものマクドナルド店舗で長い行列が見られた。客を呼び込んだのはハンバーガーではなく子供向け商品「ハッピーセット」についた「おもちゃ」だった。

あまりの混雑に通常メニューの購入を諦めた人もいた

「妖怪ウォッチ」「アイカツ!」効果で大盛況?
「妖怪ウォッチ」「アイカツ!」効果で大盛況?

   マクドナルドが9月5日に期間限定商品として発売したハッピーセットには、バンダイナムコグループの人気コンテンツ「妖怪ウォッチ」「アイカツ!」の限定カードが付いた。

   「妖怪ウォッチ」は、「ポケモン以来の社会現象」とも紹介されるほど子供たちの間で大ブームとなっているコンテンツ。「アイカツ!」は小学低学年女子から支持されているカードゲームで、同じく女児向け作品として過去に大ヒットした「プリキュア」シリーズも上回る人気ぶりだ。

   カードは各6種あり、すべてがマクドナルドオリジナルだ。「データカードダス」というトレーディングカードアーケードゲームで使用できる。

   ハッピーセットの販売がスタートして最初の週末となった6~7日には、限定カード欲しさにいくつもの店舗で長い列ができた。店の外まで続く行列に驚いた人も少なくなかったようで、ツイッターには

「外まで伸びるマックの行列」
「マックにありえんくらいの行列ができとるっ!」
「妖怪ウォッチとアイカツて。。。 マック本気だしたなぁ~」
「マックが大変なことになってたw いつもはほとんどお客いないのに家族連れで大混雑!」

といった報告や写真が続々と寄せられた。中にはあまりの混雑に通常メニューの購入を諦めた人もいたほどだった。

株価は前日比92円高に

   マクドナルドは今年7月、取引先だった「上海福喜食品」が使用期限切れの鶏肉を使用していたことを受けて中国製チキン商品の販売を中止し、仕入れ先をタイに切り替えた。その後も、商品の加工国・原産国の情報公開を始めたり、品質管理のQ&Aサイトを開設したりと信頼回復に努めているが、一度失った信頼を取り戻すのは容易なことではない。

「あの事件以来マック行ってない」
「前は美味しく食べられたのに、食べた瞬間あの映像(青カビと床のナゲット)が頭に浮かび、美味しくいただけませんでした」

といった声は今でも根強くある。

   そんなマクドナルドにとって、ハッピーセットの好調は久しぶりの明るい話題となった。インターネット上でも話題になり、その影響もあるのか9月8日の株価は前日(5日)比92円高の2646円となった。

   とはいえハッピーセットの魅力は「おまけ」であるおもちゃ。復活の起爆剤となる可能性はあるのか。

   同社は7月29日、「現段階で影響を合理的に見積もることができない」として2014年12月期通期業績予想を急きょ「未定」に。7月の既存店売上高は前年同月比で17.4%減となり、客数や客単価も落ち込んでいだ。ここ数日の間に8月の月次セールスレポートが発表される予定とあり、注目が集まっている。

姉妹サイト