猛威を振るうデング熱の感染拡大が止まらない。厚生労働省は2014年9月5日、新宿中央公園(東京・新宿区)で感染したとみられる患者が確認されたと発表した。
代々木公園周辺以外での感染が発覚したのは初めてだ。「出かけたくない…」と不安の声は高まる一方だ。
感染者は5日時点ですでに68人
厚労省によると、患者は埼玉県に住む30代の男性。8月30日に発症し、県内の医療機関で感染が確認された。容態は安定しているという。
渡航歴はなく、代々木公園へ行ったこともなかったが、8月中旬から下旬にかけて複数回、新宿中央公園を訪れていた。「その時に蚊に刺されたと思う」と話していることから、同公園での感染した可能性が高いと判断された。新宿区は調査を行い、立ち入り制限をして蚊の駆除を実施する。
ツイッターではキーワード「新宿中央公園」がすぐにトレンド入り。「新宿中央公園とか代々木公園とか…どっちもそこそこ近いし行ったことあるし…」「家から物凄い近所なので結構怖い。しかも蚊に刺された気がするんですよねー」となど、不安げに書き込む人が相次いだ。
厚労省のまとめでは、感染者は5日時点ですでに68人に上っている。重症者こそ出ていないものの、代々木公園をはじめ、周辺の明治神宮や国立オリンピック記念青少年総合センターなどが一部区域に立ち入り制限を行っている。
都内の物々しい雰囲気に、「なんか東京行くの不安になってきたな」「もうデング蚊は都内どこにいてもおかしくない」という声は高まるばかりだ。
新宿中央公園は5日に予定していたグルメイベントの即日中止を発表。代々木公園でも今週末の一部イベントの中止が発表されているが、予定通り開催するものもある。「危なすぎないかこれは…」「明日行われる日本一危ないイベント」と危惧する声が上がっている。