2014年9月3日、第2次安倍改造内閣が発足した。閣僚18人のうち5人が女性で、01年の第1次小泉内閣と並んで最も女性が多い内閣となった。
新内閣について、新聞や情報番組などでは女性の多さを取り上げることが多く、フジテレビ系「とくダネ!」でも女性大臣に焦点を当てた特集を放送した。その中で社会学者の古市憲寿氏が「女性議員って妖怪みたいな雰囲気」などと発言、視聴者から反発の声が上がっている。
「男社会でやってきて、中身がオジサンって人が多いと思う」
新内閣では、経済産業相に元少子化担当相の小渕優子氏が起用されたのをはじめ、総務相に高市早苗氏、法務相に松島みどり氏、国家公安・拉致問題担当相に山谷えり子氏、女性活躍・行政改革担当相に有村治子氏と、5人の女性が名を連ねている。
スポーツニッポンの記事には、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」と新内閣が女性5人という共通点から「ももクロ内閣」とも書かれたが、古市氏から見た女性大臣は「ももクロ」とはかけ離れていたようだ。
14年9月4日放送の「とくダネ!」では、女性大臣5人の経歴などについて詳しく紹介した。
笠井信輔アナウンサーが「古市さんどうですか」と話を振ると、古市氏は「何か女性議員の方って、誰とは言いませんけど、妖怪みたいな雰囲気の人が多いなって…」と笑いまじりに答えた。
笠井さんから「誰とは言わなくても5人しかいないんだからあんまり言わない方がいいですよ!」とたしなめられた後、
「中身がオジサンって人が多いと思うんですね。男社会の中でやってきて。ただそれでも女性は増やした方がいいとは思うんです。日本って女性議員が8%しかいなくて、先進国の中で最下位。女性閣僚の数が3割弱になったのはいいこと」
と持論を展開していた。