「慰安婦を殺して、その肉を食べた」 旧日本兵による「信じがたい」証言を新華社が報じる

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「思想改造をしていただいた」とも語る

   絵鳩さんは「中国帰還者連絡会(中帰連)」の常任委員長を務めていたと語る。中帰連は撫順戦犯管理所に収容された戦犯たちが結成した組織だ。日本軍の虐殺行為をまとめた書籍を出版したり、各地で講演を行ったりしている。2002年に解散し、現在は「撫順の奇跡を受け継ぐ会」として活動を続けている。

   今回の証言で気になるのは、「撫順戦犯管理所で思想改造をしていただいた」と自らを話すことだ。インタビュー動画を見ると、前半部分で日本軍が行った強姦や残虐な行為をひたすら語る一方、後半では日本の戦犯への中国の寛大な処分への感謝を述べている。「自分の親兄弟を殺害した人間を、『人間扱いせよ』というのはできないと思います。しかし中国政府と人民はしてくれた」「日本戦犯を優遇して(日本に)返すというのは一つの奇跡。中国政府と人民は奇跡をやった」と「中国礼賛」を繰り返し語っている。

   13年7月に行われたインタビューがなぜ今になって新華社の記事になったのかも不可解だ。14年9月3日は「抗日戦争勝利記念日」が初めて国家の記念日として制定されたため、前後してメディアは日本軍の残虐行為を喧伝する記事を量産していた。今回の記事も、こうしたキャンペーンの1つとみられる。

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