元「KARA」の知英は日本の芸能界で成功できるか? 日テレドラマ「地獄先生ぬ~べ~」のヒロインに抜擢

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   韓国の人気アイドルグループ「KARA」を脱退したカン・ジヨン(21)が「知英(ジヨン)」の名前で2014年10月から放送の日本テレビ系ドラマ「地獄先生ぬ~べ~」(毎週土曜 後9:00~)にヒロインで雪女の「ゆきめ」役として出演が決まった。

   知英さんは14年4月所属事務所との契約終了後にイギリスへ留学したが、8月に日本の芸能事務所と契約したことが発表された。韓国では「なぜ日本なのか?」「裏切り者!」などといったバッシングを浴びることになり、主演級に抜擢された今回も、韓国では「もう帰って来るな!」といった冷ややかな反応が多い。

「日本人に愛嬌振りまきながら一生日本で暮らしなさい」

   「地獄先生ぬ~べ~」は1990年代に「週刊少年ジャンプ」で連載された大ヒットアニメで、「鬼の手」を持つ主人公の小学校教師「ぬ~べ~」が小学生を守るために妖怪や悪霊と戦うという学園ホラーコメディ作品だ。雪女のゆきめは主人公に命を救われたことをきっかけに「ぬ~べ~」にベタ惚れする16歳で、なにかと身の回りの世話などをするが、最終的には主人公と結婚をする。それを演じるのが知英さんというわけだ。

   07年に韓国で、10年に日本でデビューした「KARA」は激しく腰を振るダンスで両国の人気者になり、日本の韓流ブームの一翼を担った。しかし、所属事務所との交渉がもつれて解散の危機となり、知英さんは14年4月での契約終了を選んだ。その後の芸能活動については明らかにせず、イギリスへの留学を選んだ形となった。

   しかし6月に、日本の芸能事務所に入り日本に活躍の場を移すという噂が流れ、8月に正式発表した。韓国でKARAの人気が高い一方で、親日的な発言をするとしてメディアやネットで叩かれることがあり、12年8月には韓国に帰国したKARAに対し記者会見で「竹島はどこの領土か?」と質問され、まともに答えなかったため大バッシングに発展した。

   そうした中でも知英さんはデビュー前から日本が大好きだ、留学したいと公言していて、日本の歌手で憧れているのはYUIさん、女優は天海祐希さんと、好きなドラマは「仁!」などと日本語でそうした名前を口にする。東日本大震災のときも日本語でお見舞いの手紙を書き、KARAを脱退する時もファンに日本語の手紙を送った。日本の芸能人の友人も多い。そんなこともあり、韓国では知英さんが日本のドラマのヒロインに抜擢されたというニュースが流れると、

「日本の芸能人になる道を選んだなんて、元々嫌いだったけれどもっと嫌いになった」
「日本人に愛嬌振りまきながら一生日本で暮らしなさい」
「日本でAVデビューすればいい」

などといった書き込みが掲示板などに溢れた。

   日本で成功するかどうかについては、演技の経験が少ないし下手だから無理、韓国語なまりがあるから日本人は受け付けない、韓流ブームが終わったから行くだけ無駄、などといった「日本進出は失敗に終わる」と考えている人が多いようだ。

嫌韓の広がりで国に帰った芸能人は多いが「彼女は違う」

   日本でのネットの反応としては嫌韓が吹き荒れているせいか、どんな韓国タレントでも受け入れることができない、といった意見と、知英さんは最初から親日だから応援すべきだといった意見がぶつかっている。

   知英さんは日本でやっていけるのだろうか。芸能評論家の肥留間正明さんは、「成功の芽は見えている」と太鼓判を押した。そして、

「親日だと嘘を付き媚びていた韓国のタレントは、嫌韓が日本で広がるとサッといなくなってしまった。しかし、四面楚歌の中で火中の栗を拾うかのように彼女は日本に出てくる。韓国には戻らないという強い意志があるだろうし、素晴らしいと言うほかはない」

と絶賛した。成功する可能性があるというのは、知英さんの芸能人としてのスキルが高いため、日本のタレントと共演すればその違いがはっきり示されること。また、日本語が堪能で日本の文化に溶け込む気持ちが強いとなれば、過去の外国人歌手がそうであったように思わず応援してしまう、そういう国民性が日本にはあるという。

「ヘイトスピーチのようなものは日本でも韓国でも出るとは思いますが、意外に韓国の若者は日本の文化が大好きで、日本に行く知英に対する嫉妬も含まれているはずです。彼女が日本で成功すれば韓国人の彼女に対する反応もガラリと変わると思います」

と肥留間さんは話している。

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