「国政の判断に迷いがあると靖国の英霊にお尋ねする」
また、2009年には「堕胎根絶」などを掲げるNPO法人「天使のほほえみ」で講演も行っていて、中絶に慎重な姿勢を示していた。
インターネット上ではこうした立場が早くから指摘され、
「夫婦別姓反対で、中絶も反対で、伝統的な家庭を守りたいんだよね。そんな人が考える『女性活躍』…恐ろしいなあ」
「およそ『女性活躍推進』とはまるっきり反対の信条をお持ちのようですが、つまりこれが自民党の意思ってことでしょうね」
などと「女性活躍担当相」への起用を問題視する声が相次いだ。
加えて、靖国神社との関わりも注目を集めている。
有村氏は「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーであり、先の「天使のほほえみ」の講演要旨には
「国政の決断で迷いのある時など、一人で靖国神社にお詣りして、英霊にお尋ねする。国難の時に生命を捧げられた英霊が、『最後に守るべき価値観とは何か』をお教え下さるのだと思う」
との発言も掲載されていた。
また、複数の新興宗教からも支援を受けていることも明らかになっている。01年の参院選前には真如苑と黒住教からの支援が読売新聞に報じられ、13年の参院選後には神道政治連盟、仏所護念会教団、崇教真光、黒住教、天台宗、世界救世教・主之光教団の6団体からの支援が朝日新聞に報じられていた。
こうした面に驚いた人も少なくないようで、インターネット上には
「有村治子女性活躍担当大臣の経歴がすごい。再魔術化というよりカルト化する日本」(社会学者・毛利嘉孝氏)
などと言う声も上がっている。