ブラック企業大賞実行委員会は2014年9月2日、6日に授賞式を控えた「第3回 ブラック企業大賞」のノミネート企業に急きょ「不二ビューティ」と「ゼンショーホールディングス」の2社を追加すると発表した。
不二ビューティは「たかの友梨ビューティクリニック」の運営会社で、14年8月に仙台労働基準監督署がたかの友梨仙台店に対し労働環境の改善を求めていた。しかし社長の高野友梨氏は労基署に通報した従業員に「労働基準法にぴったりそろったら、絶対成り立たない。潰れるよ、うち。それで困らない?」などと詰問し、従業員が精神的ショックで出勤できなくなってしまったということが明らかになった。
ゼンショーホールディングスについては、14年7月31日に「『すき家』の労働環境改善に関する第三者委員会」の調査報告書が公表され、「24時間以上勤務」「月の労働時間500時間以上」など壮絶な勤務実態が浮き彫りになった。なお同社は12年度ブラック企業大賞でも「ありえないで賞」を受賞している。
2社を追加してノミネート企業は計11社となった。WEB投票は授賞式前日の9月5日17時まで受け付けている。