フリーアナウンサーの小林麻耶さん(35)がブログで、自分は「媚を売っている」「ぶりっこしている」「裏表ありそう」という言葉に囚われ続けてきたけれど、心底飽きたし、疲れた、などと綴った。
小林さんといえば大学時代にバラエティー番組に出演していた当時から可愛らしいと大人気だったが、一部では甘えたような話し方や身振りがわざとらしいし、鼻につくと毛嫌いする人もいた。しかしそれらはキャラを作っているわけではなく全くの「素」で、小林さんは謂れのない噂に胸を痛めていたようだ。
占いで「裏表がない性格」と出てすごく嬉しかった
「最近思うこと...」というタイトルのブログ記事を小林さんは2014年8月30日に書いた。小林さんは8月29日放送の「バナナマンの決断までのカウントダウン」(フジテレビ系)に出演し、大好きな占い師のゲッターズ飯田さんに占ってもらったのだが、放送でカットされた部分がある、と打ち明けた。それは占いで「裏表がない性格」と出たことで、それがすごく嬉しかった。最近では自分の性格を理解してもらえる仕事の関係者の方が多くなって幸せだ、とし、
「『媚を売っている』『ぶりっこしている』『裏表ありそう』もう、この言葉には心底、飽きました。疲れました。この言葉に囚われ続けてきた自分も、手放してあげたいと思います」
これからは批判や人のことを気にせずに、一度きりの自分の人生を思いっきり楽しんでいきたいと綴っている。
小林さんは青山学院大学在学中にトーク番組「恋のから騒ぎ」(日本テレビ系)に出演し人気者となり、アナウンサーを目指し03年4月にTBSに入社した。「チューボーですよ!」といったバラエティーからスポーツ中継、レコード大賞の司会など幅広く活躍してTBSの看板アナとして成長、お茶の間の人気者だったのだが、一部には声の出し方や仕草が男性に媚びているようで嫌だ、とか、ぶりっこキャラが鼻につくといった、人気者ゆえのアンチも生むことになった。それは09年にTBSを退社しフリーになった後でも続いた。
「見た通りのありのままの人です」と所属事務所
ブログも攻撃され、14年4月23日付けでは就職面接に関する読者からの相談に回答し、局アナを目指していた自分はテレビ朝日の二次面接で就職本に書かれていることばかりを話したため不合格になった。そこから一念発起し絶対にアナウンサーになってやるという強い気持ちでTBSの内定を獲得した、と打ち明けた。そして、
「日本テレビ、フジテレビ、テレビ東京さんはTBSから内定をいただいたので、試験をすすむことを辞めてしまった」
と書いたことで、「結局は自慢かよ!」「嫌みだ!」などとバッシングを浴びる結果になった。4月25日には生放送のフジテレビ系「バイキング」に出演し、ブログが批判されていることが話題になると「自慢ではないです」と必死に否定したが、番組終了間際にこうしたやり取りが原因となり小林さんは悲しんで人目構わず号泣することになってしまった。この号泣も「人気取り」「わざとらしい」などといった批判につながった。
自分の生き方や人間性に対する誤解に長く悩まされていたようだが、14年8月30日のブログを読む限りでは、吹っ切って開き直って生きていこうという決意を固めたことが読み取れる。実際の小林さんはどんな人物なのかについて所属事務所のセント・フォースに取材してみたところ、
「見た通りのありのままの人です。無理をしてキャラを作っているわけではありません」
ということだった。