損害保険大手のNKSJホールディングス(HD)傘下の損害保険ジャパンと日本興亜損害保険が2014年9月1日に合併して、「損害保険ジャパン日本興亜」が発足した。単体の保険料収入は東京海上HD傘下の東京海上日動火災を抜いて首位に立った。合併にあわせて、持ち株会社の名称も損保ジャパン日本興亜HDに改める。
新会社の13年度の正味収入保険料(売上高に相当)は、業界2位の損保ジャパン(1兆4138億円)と5位の日本興亜(6683億円)を単純合算すると2兆821億円となり、トップの東京海上日動(1兆9663億円)を上回る。
社員数は約2万7300人。代理店数は約6万1600か店。社長には持ち株会社の会長を兼務する日本興亜社長の二宮雅也氏が就いた。
損保ジャパンと日本興亜は2010年4月に経営統合し、持ち株会社体制へ移行した。当初は傘下2損保を存続させる方針だったが、東日本大震災などで保険金の支払いが増え、主力の自動車保険の収支も悪化。経営体質を強化する必要があるとして方針転換し、12年3月に合併に合意した。