2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の放送による経済波及効果が、福岡県で169億円、大分県で74億円に上るとの試算を、公益財団法人・九州経済調査協会が8月28日に発表した。
同協会は2001年以降の大河ドラマ11作品の実績をもとに、舞台になった地域は観光客が4.0%増えると想定。福岡で年間138万人増、大分で60万人増となり、飲食や宿泊などによる直接効果は福岡が94億円、大分が45億円と見込んでいる。
また、飲食店やホテルの従業員らが収入を消費に回すことなどで生まれる間接効果は福岡で75億円、大分で29億円と予想した。
主役の黒田官兵衛は、豊前国(福岡・大分県の一部)を治めた後、福岡藩祖となった。
NHK大河ドラマでは、2008年の「篤姫」で鹿児島県(経済波及効果262億円)が、10年には「龍馬伝」で長崎県(同276億円)が舞台になった。経済波及効果としては、単純比較はできないものの、それに並ぶ水準になるとみている。