「ハローキティは猫ではない」――。ロサンゼルスタイムが2014年8月26日にこう報じ、多くの人に衝撃が走った。
J-CASTニュースがサンリオの広報部に確かめると、報道は事実で、「ハローキティは猫をモチーフにしたキャラクターだ」と語った。
実は40年前からの設定だった
ロサンゼルスタイムの記事は、ハローキティを研究しているハワイ大学の人類学者クリスティン・ヤノ氏がサンリオに聞いた話だとして、「ハローキティは猫ではない」と明らかにした。ヤノ氏によると、「彼女はアニメのキャラクターで小さな女の子」と言うのだ。
記事はまたたく間に拡散され、ツイッターで「Hello Kitty」はトレンドワードとなった。ワシントンポストや人民日報でも紹介されるなど、世界中で取り上げられた。
ハローキティは猫ではなかったのか。サンリオの広報部によると、「猫をモチーフに100%擬人化したキャラクター」だそうで、「猫ではありません」と明言した。
「アニメやピューロランドで話したり、歌ったりしているように、猫ではなく2本の足で歩くキャラクターです」
また、「猫ではない」ことは今まで隠されていた事実というわけではなく、「今年で誕生40周年を迎えますが、ハローキティが誕生した当時からの設定です」と語る。
公式ホームページの説明を見ると「明るくて、優しい女のコ。クッキーを作ったり、ピアノをひくのが大好きで、夢はピアニストか、詩人になること」と書いてある。
「キャラクターの世界なので、自由に楽しんで」
ロサンゼルスタイムの記事が話題を集めたことは、「海外のファンには細かな設定が知られていなかったのでは」(同広報)と見ている。
実際に日本からのツイートを見ると、「猫じゃないの知ってたよ」「知らなかったの?」「当たり前のことだと思ってたんだけど」という書き込みも散見される。どうやら熱心なキティラーにとってはおなじみの事実だったようだ。
サンリオにはほかにも動物や妖精の見た目をした、たくさんのキャラクターがいる。ハローキティのペット「チャーミーキティ」は猫、キキ&ララこと「リトルツインシスターズ」は星の子どもで、動物や人間であるかの設定はキャラクターによってまちまちだそうだ。サンリオ広報は「キャラクターの世界なので、自由に楽しんでもらいたいです」と語っている。