ハウステンボスを再生させたHIS沢田秀雄会長 愛知「ラグーナ蒲郡」を買収し、「次の一手」に挑む

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「ワンピース」の海賊船を投入

   ハウステンボスは「オランダの静かな街」をイメージしたテーマパークとして始まったものの、会社更生法の適用も受けながら18期連続赤字という崖っぷちに追い込まれていた。そこに沢田会長が乗り込んだのは10年4月だった。

   オランダとは似ても似つかぬ人気アニメ「ワンピース」の海賊船を模した遊覧船や、「巨大立体迷路」を持ち込むなど、家族連れが訪れたくなるような施設やイベントを次々に導入。値下げを断行し無料で入園できる区域を設けて客が足を運びやすくする一方、経費削減を徹底させた。今年5月、東京ディズニーランドで夜のシンデレラ城を舞台に始まった、色鮮やかな映像を楽しめる「プロジェクションマッピング」という呼び物も、ハウステンボスはいち早く導入し、集客につなげている。

   こうした改革でハウステンボスは沢田会長が乗り込んだ翌年には早くも営業黒字化を果たし、黒字額も増加基調にある。それどころか、HIS本体の2013年11月~2014年4月期決算における83億円の営業利益の6割を稼ぎ出し、HISの屋台骨になりつつある。

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