5年間に100ミリシーベルトの制限
原発現場の就労に詳しい専門家に話を聞いてみると、一生涯で1000ミリシーベルトを浴びると発がんリスクが高まるとされていて、法律上の放射線の被曝量限度は、職業被曝の場合、年間50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルト、これが守られている限り安全だとされている。
求人票で判断する限りでは、募集した建設会社は就労してから4か月で年間の制限の50ミリシーベルトに達すると見ている。仮に月給が75万円として4か月で300万円を稼ぐことになるが、1年で50ミリシーベルトという制限があるため残りの8か月は原発など放射線が出るような現場では働くことができない。8か月後に同じ現場に復帰し4か月働けばまた50ミリシーベルト被曝するため、5年間に100ミリシーベルトの制限に引っかかり、3年8か月は放射線が出るような現場では働くことができなくなる。
「次に働く場所を探さなければいけないというリスクもあり、4か月で300万円という収入は自分にとってプラスかマイナスかをそれぞれ判断すべきだ」
と専門家は話している。