スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが記者会見で、宮崎駿氏の引退後は「新世紀エヴァンゲリオン」などで知られる庵野秀明監督が「日本のアニメを牽引していく」と期待を口にした。
一連の発言が複数メディアで「後継者指名」と報じられ、庵野監督によってジブリ映画「風の谷のナウシカ」の続編が作られるのでは期待する声が高まっている。
「庵野には才能があります」
2014年8月26日に東京都内で「第27回東京国際映画祭(TIFF)」の記者会見が開かれ、鈴木プロデューサーと庵野監督が登場した。今回のTIFFでは日本のアニメーションを世界に伝えることを目的に、庵野監督が関わった作品を一挙に上映する「庵野秀明の世界」が実施される。これを発案した鈴木プロデューサーは、「宮崎駿なきあとは、庵野秀明だろうと。それしかないですよね」と理由を説明した。
そして、「(アニメ業界は)少なく見積もっても10年は彼が牽引していくと思う」と期待を込めて言い、「ものを作るというのは才能のある人にしかできない。庵野には才能があります。その才能を大切に使ってほしい」と語った。
13年7月公開の「風立ちぬ」で主人公の堀越二郎の声を担当するなど、庵野監督はジブリと関係が深い人物で、かつて「風の谷のナウシカ」の巨神兵登場シーンを描いた。宮崎氏を師匠の一人として挙げている。以前から「宮崎駿の後継者になるのでは」と噂されてきたこともあり、鈴木プロデューサーの上記発言で「後継者指名」などと報じられた。
これにネットでは、
「以前から庵野さんしか見当たらないと思ってた」
「ジブリ後継者が庵野さんなら あたしはもう嬉しすぎて」
といった反応のツイートが出ている。