「断じて大臣・山本一太の『番記者』ではない!」
評価内容についても不満を露わにしている。
通信簿の初めには「『発信力』を期待されて起用されたが、力を十分に発揮したとは言い難い」との全体評が書かれた。この部分に関しては山本氏も「真摯に受け止めたい。他のメディアでの大臣評価でも指摘され得る反省点だ」と綴り、「発信力」と「慎重さ」を両立させなければならなかった葛藤を打ち明けた。
一方で、具体内容の部分には「閣僚として進めて来た様々な政策について、全く言及がなかった」という。
通信簿を要約すると、週2回の記者会見は独自の形式で内閣府の活動を説明しようとひたむきに取り組んでいたため「星3個」だが、ウクライナ問題では発言の影響を考えて領土担当相として適格なコメントができなかったので「星マイナス1」。自民党内で「世代交代」を訴えた姿勢を評価した上、最終的に「星2個」と結論付けた、というものだった。
山本氏は
「たとえば、この通信簿が、『科学技術担当大臣として、新たなプログラム(予算枠)を創設するなどの努力はしたが、○○の理由で十分、成果を上げられなかった』とか、『初代の領土担当大臣として対外発信の機能を担ったものの、外務省の意向を気にし過ぎて独自性を出せなかった』とか、そういう理由で星2つになったのなら、このブログは書かなかった。星の数(得点)はともかくとして、他の閣僚の通信簿には、『政策の記述』がある」
と指摘し、
「多少なりともポジティブな評価として出て来たのが、160回のうち2回(?)しか顔を出していない大臣記者会見のことだけというのは、いくら何でもヒドすぎる」
と嘆いた。
その上で「蔭西晴子(かげにし・はるこ)記者は断じて大臣・山本一太の『番記者』ではない!」と強調し、朝日新聞に対しては「数年後(?)に後任の内閣府特命担当大臣の閣僚通信簿をつける際には、ぜひとも、その大臣をちゃんと取材して来た記者を指名してください!!」と訴えた。