「彼は兵士」「諜報員じゃないか」とテロリストに情報提供  「拘束中の男性を危険にさらした」と批判相次ぐ

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   内戦中のシリアでイスラム国のメンバーに拘束されている、湯川遥菜さんと見られる男性の命を脅かしかねない事態が起きている。

   イスラム国の関係者と見られるツイッターアカウントに、「彼は兵士だ」「民間軍事会社のCEOだ」といった情報提供が相次いで行われたのだ。

わざわざイスラム国に情報提供

   湯川さんが拘束されている映像は2014年8月17日までに動画サイト「YouTube」に投稿された。その後、イスラム国のメンバーと思われる「AbuAbdullah」と名乗るツイッターアカウントが「仲間から写真が送られてきた。北アレッポで自由シリア軍とともに日本人を捕まえたのだろうか。彼は武装して、写真家で医者だと主張している」と投稿した。

   これに一部のツイッターユーザーは即座に反応した。英文で「彼は兵士です」「民間軍事会社のCEOです。銃を撃っている写真もある」など、わざわざイスラム国に情報提供をしてしまったのだ。

   その後「AbuAbdullah」は「日本人についての詳細。湯川遥菜という名前で民間軍事会社に所属している」と書き込み、湯川さんが銃を構えているかつての写真を掲載した。湯川さんは拘束時に自らを写真家で医者だと説明しており、上記のおせっかいな情報提供によって素性が割られてしまった可能性がある。

   これらの情報提供は、ほかのツイッターユーザーから「テロリストにツイッターで情報提供する行為」「湯川さんの命を危険にさらした」と批判を浴びた。提供者らは謝罪したり、ツイートを削除したりしたが、複数のイスラム国メンバーが湯川さんを民間軍事会社のCEOであると喧伝する事態になった。

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