宮崎の「オーシャンドーム」、ついに取り壊しへ 「バブルの資産」、老朽化で「苦渋の決断」

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建設前から疑問の声が出ていた

   案の定、入場者は1995年度の125万人をピークに減少していった。フェニックス社の経営も軌道に乗ることなく、2001年には3261億円の負債を抱えて会社更生法の適用を申請。米投資会社が経営を引き継いだが再建は進まず、今はセガサミーホールディングスの子会社になって、2007年に閉鎖したオーシャンドームの再活用を検討していた。

   ネット上では、解体について「なんだか寂しい」「もう一度行きたかった」などと惜しむ声もあるが、「予想通り」「まあ仕方ない」「海で十分」などの意見の方が目立つ。しかし、圧倒的に多いのは閉鎖の是非よりも、そもそも宮崎にこれほど「バブリー」なリゾート施設を建設したことを疑問視する声だ。

   地元でもシーガイア開業前、防風林の松を大量に伐採しての施設建設に反対運動が盛り上がった。当時、「美しい海のそばにプールを作っても成功しない」「バブルが弾けて観光客には見向きもされない」「失敗して県民負担が増えるだけ」など、今を見越したかのような主張が掲げられていた。それでも、バブル崩壊でほかのリゾート構想が頓挫していくなか、シーガイアは第三セクターが運営し、国のリゾート法の第1号指定を受けるなどしたため計画が続行された経緯がある。

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