台風や長雨などの影響で野菜の価格が高騰している。特に夏野菜の価格上昇が著しく、東京都中央卸売市場での平均卸売価格はキュウリが1キログラム当たり例年の2.5倍、ナスは80%近くも上昇しているのだという。
旬の夏野菜といえば食卓に欠かせないだけに家計にも影響を与えそうだが、なぜかネットで今、夏野菜の中でがぜん注目を集めているのがこのナスだ。レストランなどで「夏野菜カレー」といえばナスが入った定番メニューになっているが、このナス、「カレーにナスは欠かせない」「いや、カレーには絶対に入れるな!」などと大論争になっている。
カレーの味が強すぎてナスの美味さがわからない
ナスをカレーの具として入れるべきかどうか、実は掲示板「2ちゃんねる」などでは10年ほど前から論争が続いてきたが、ここに来てなぜか再燃しているのだ。ナスを入れるのに反対している人たちはナス自体嫌いではないけれど、カレーに入れるとナスの「キモ」さが際立つ、という意見が一番多い。
「蟲に見えて来るから、ヤメテェ!!」
「ナスは見た目がいくない。あの甲虫を思わせる色なんて最悪」
「どうしてもナス入れたいなら、とりあえずあの皮むいてくれ。それから中のぶつぶつした部分取ってくれ」
などといったものだ。そのほかの理由としては、
「カレーの色がおかしくなるよな」
「ナスはカレーにすると、カレーの味がつよすぎて、ナスのうまさがわかんなくなる」
「仕上げに炒めたナスを皿に投入するのはあり。自炊で最初の段階からナス入れたせいで水っぽいゲロマズカレーできあがったわ」
など、ナスはもともとカレーには合わない野菜だという意見もある。
栄養は無いがのぼせや老化防止に役立つらしい
ナス賛成派は、入っているのが当たり前だし美味しく食べてきた、というものや、素揚げしたものを乗っけて食べるのが最高だ、という意見がある。また、反対派がよく口にする「水っぽくて栄養がない」という意見に反論し、実はナスは体にいい野菜で特に夏には欠かせない成分を含んでいる、とも主張している。食品メーカー・カネソ22のホームページにはナスを紹介するページがあり、なすは95%が水分で主成分は糖質のため栄養的には際だったものはないが、昔からのぼせや高血圧の人が食べるとよいとされていて、暑気あたりしそうな時や体のほてりが強い時に食べると効果的。皮の紫色には抗がん作用や老化防止効果で知られるポリフェノールも多く含まれている、と書かれている。
これを読むとカレーにナスを入れるか入れないかは別として、旬のナスが食べたくなってしまうのだが、みなさんはカレーにナスを入れるのに賛成派?反対派?