3試合連続アーチ、西武の超ド級ルーキー森友哉 「甲子園の申し子」非凡な打撃センスの秘密

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小柄な体で三方に打ち分ける

   ただ者ではないことは16日の同じ日本ハム戦で見せつけた。1点を追う延長10回一死に代打で打席に。日本ハムのクローザー増井の2球目を、なんとバックスクリーンへ運んだ。同点としてチームの敗戦を救い、引き分けに持ち込んだ。

「(増井は)球の速い投手と聞いていたので、ストレートに合わせ、思い切り振った」

   これで3試合連続本塁打である。高卒新人の3試合連続は1953年の西鉄豊田、68年の中日江島以来で、46年ぶりの快挙だった。

   新記録に期待がかかった。17日は四球。連続試合記録はルールで継続となった。18日は三振して途絶えたが、甲子園のヒーローが甲子園の季節に突如として現れ、久しぶりの新鮮な話題に球界は盛り上がった。

   森の3本のホームランを振り返ってみると、その非凡さが分かる。

   ▽ 1号=左翼スタンド

   ▽ 2号=右中間スタンド

   ▽ 3号=中堅スタンド

   見事に打ち分けている。ホームラン打者でもこのように3本を三方へは打てない。170センチの小柄な体を考えると、そのパンチ力のすさまじさに驚く。スイングの鋭さがその秘密である。

「打てる捕手として頑張りたい」

   森の明るさはチームに影響を与え、これといった話題のないプロ野球にカツを入れたといっていい。

(敬称略 スポーツジャーナリスト・菅谷 齊)

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