従軍慰安婦問題で「日本の天皇も謝罪せよ」 元慰安婦がローマ法王に直接「名刺」渡す

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   フランシスコ・ローマ法王の訪韓は、従軍慰安婦問題を国際社会にアピールする絶好の機会だ、と韓国は考えていた。この戦略は成功した、と韓国メディアは大喜びだ。

   法王が韓国を訪れるのは25年ぶりで2014年8月14日から18日まで5日間滞在した。従軍慰安婦問題をアピールしたい韓国は法王の訪問先として、従軍慰安婦の施設の訪問や慰安婦だったという女性との面会を求めたが断られたという。そこで考えたのがミサへの出席。従軍慰安婦だったという女性と自然な形で対面させようとしたのだ。

安倍首相に対し「平和的解決せよ」とローマ法王様に指導してほしい

   18日のミサではどのようなことが行われたのか。朝鮮日報などによるとミサの最前列に従軍慰安婦だったという7人の女性が並び、法王は従軍慰安婦とされる女性たちの話に耳を傾けたり、手を握ったり、贈り物を受け取ったなどと書かれている。8月18日付けの聯合ニュースウエブ版では出席した元慰安婦へのインタビューが掲載された。法王から数珠(ロザリオ)をもらったという女性は、

「平和をいただいて、問題を解決してくださると約束されたではないかと思います。本当に感謝しています」

などと述べた。さらに、法王とこうして直接会話ができるなんて思いもよらなかったため緊張してしまったが、

「握手をしながら、私の写真と『日本の天皇も謝罪せよ』ということが書かれた名刺を差し上げました」

といい、満足げな表情を浮かべた、と書いている。さらに、

「日本の人々の罪は憎いけれど、人を憎むことはできない。日本の安倍総理が平和的解決に出るよう、法王様が指導してくだされば良いと思う。それしか望みはありません」

と強調したという。

   一方、日本のメディアは18日のミサの模様について、法王はミサで「罪を犯した兄弟を完全に許しなさい」と述べたが、慰安婦問題など日韓の歴史問題への言及はなかったとしている。

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