「土曜授業やめろ」と教委を脅迫した小学校教諭  「負担が増える」のが理由だったのか

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教職員からは「役立たない」とされた土曜授業

   容疑者が問題にしている土曜授業は、野田市の公立小中学校で14年4月から導入された。県内のほかの市町村に先駆ける形で、第2と4土曜の月2回、各日3コマの授業が行われている。実施する教科は学校が決めている。

   もちろん制度上、教職員に土曜授業の振り替え休日は認められている。しかし、生徒たちが学校に来ている時に休みづらいとして、容疑者も含めた教職員は夏休み中に振り替え休日を取ることが多かった。

   教育委員会が4月と6月に教職員と保護者を対象に、生徒の学力向上に役立っているかアンケートを取ったところ、保護者の7~8割が役立っているとする一方、教職員からの評価は約4割にとどまった。

   同委員会の学校教育部によると、地域によっては土曜授業のアシスタントを採用している場合もあるが、教職員の一部からは「通常の授業と変わらない」と学習効果を疑問視し、週6日勤務になるなど、負担が増えたことを訴える意見もあったという。

   夏休み中に休日を取りやすくしたり、今年度から冬・春休みの期間を長くしたりして、教職員の負担にならないよう対応はしていたという。また、4月の導入後に検証委員会を立ち上げており、事件やアンケートを踏まえて今後の改善に生かすとしている。

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