ソニーの株価は、銘柄除外を嫌気されて伸び悩み
銘柄は6月最終営業日のデータをもとに毎年見直され、8月最終営業日に入れ替えが行われる。初めての入れ替えの内容は「ほぼ市場の事前予想通りだった」(アナリスト)が、好調な2014年4~6月期決算を受けて上昇していたソニーの株価は、銘柄除外を嫌気されて伸び悩んだ。一方、新採用された大塚ホールディングスなどの株価が上昇するなど、銘柄選定がさっそく投資家心理を動かした。
JPX日経400の銘柄に選ばれるかどうかが株価に影響するのは、ROEを重視する海外投資家の注目が高いうえ、日本最大の機関投資家である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が資産運用のベンチマークとして同指数を採用したためだ。東証は11月に同指数の先物取引を導入する予定で、今後、同指数に関連する投資信託やETF(上場投資信託)も増える見通し。市場では「選定された銘柄は将来的に需要が高まるとの期待が強い」(国内証券)という。