環境省「良し悪しは一概には言えない」
田中聖さんは、ルール違反を重ねたとして2013年9月末付でジャニーズ事務所から契約を解除された経緯がある。しかし、ネット上では、今回については、本人の告白とは裏腹に、その行為を素直に賞賛する声が多い。
「優しい人なんだなーって思った」「批判する人がいるのがびっくり」「普通に『いいとこあるじゃん♪』て思ったけど」
こんな書き込みが相次いでいるのだ。
鳥獣保護法の第8条では、鳥獣は捕獲してはならないと規定してある。環境省の鳥獣保護業務室でも、「野生のままで生きてもらうのが基本」だとする。しかし、ケガをして動けないときは、一時的に保護することはあると話す。
各都道府県のホームページを見ると、交通事故に遭ったりするなど人為的な原因でケガをしたときは保護が必要としているところが多い。また、日本野鳥の会のホームページでは、大量出血や骨折、意識がないときなら、保護すべきだとしている。
環境省では、特別な基準は設けていないといい、都道府県が自らの裁量で保護すべきかどうか決めていると説明した。野鳥の会から意見も聞くことも多いのではないかという。
田中さんのケースについては、野鳥にケガはないようだが、環境省の担当者は「状況が分かりませんので、助けたのが良かったのか悪かったのか一概に言うのは難しい」と言っている。
もし助けることになったら、暴れてケガをしたり、感染症の危険があったりするため、手袋をするのがいいと、都道府県のホームページなどで紹介されている。田中さんが付けた写真では、素手に野鳥を載せており、環境省の担当者は、「保護するときは、まず行政に相談してほしい」と話している。