陸上自衛隊の隊員ともみられる男性が全裸で縛られたり根性焼きをさせられたりしているような写真が流出していると、ネット上で騒ぎになっている。名前が挙がっている男性について、所属するとされた部隊では所属自体を否定しているが、陸自では、事実関係を確認中だとしている。
流出したとされる写真だけを見ていると、おぞましい限りだ。
ロープで縛った全裸男性の腰辺りに火をつけ?
隊員とされる男性同士は、全裸になって、まず自分たちの性器をロープで縛って互いにつなぐ。そして、ロープは上官のような人物に木の幹に縛り付けられる。泥だらけの顔などにも洗濯バサミでロープがつながれ、見ているだけで痛々しい。
続いて、上官のような人物は、ロープで縛った男性の腰辺りに火をつけるポーズをする。すると、男性は、身をよじらせて、苦痛にうめくような顔の表情をみせる。
拷問を受けるような様子だった男性2人が全裸で仁王立ちした写真には、陸自の大型トラックとみられる車両や重火器、手りゅう弾のようなものも写っていた。
さらに、唯一名前が挙がっていた32歳という男性については、プライベート写真も多数流出していた。この男性は、妻子持ちだというが、卑猥な写真も中にはあった。全裸で小銃のようなものを持つ写真も見つかった。
この男性のアカウントだとされるフェイスブックには、洗濯物の中に吊るしてあった陸上自衛官の身分証明書の写真も出ていた。
陸自は「事実関係確認中で、コメントできない」
自衛隊を巡っては、防衛大学校の2年生の男子学生(19)が、学生寮の上級生から暴行されるいじめを受けたと訴える騒ぎがあった。学生は、上級生らの指令を拒むと、下腹部に火を付けられたり、殴られたりしてケガをしたと主張している。これに対し、小野寺五典防衛相が調査を指示し、学生は8人を傷害などの罪で2014年8月7日に横浜地検に告訴する事態にまでなっている。
それだけに、ネット上では、今回も上司によるいじめや虐待があった恐れはないのかとの指摘が出ている。一方で、隊員同士による単なる悪ふざけであったり、あるいは、自衛隊とはまったく関係がないいたずらであったりする可能性も否定できない状態だ。写真の流出も、意図的なものばかりでなく、ファイル共有ソフトを使ってウイルス感染した結果の可能性もあるようだ。
名前が挙げられた男性が所属するとされた部隊の広報担当者は、取材に対し、そのような名前の隊員は所属しておらず、過去にも所属していないと話した。ネット上の騒ぎについては、「情報がありませんので、何も答えられません」としている。
陸上自衛隊の広報室では、「写真が出回っているのは承知しています。名前の男性が隊員にいるかなどについては現在確認しており、事実関係が分かりませんので、今のところコメントするようなことはないです」と言っている。