「超スローボール」批判の岩佐フジテレビ元アナ 「世の中をなめた」部分は余計、本人に直接謝罪も

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   夏の全国高校野球を賑わせている東海大四高校・西嶋亮太投手の「超スローボール」について、ツイッター上に感想を投稿し炎上状態となった元フジテレビアナウンサーの岩佐徹さんが2014年8月18日、ブログを更新した。

   「ツイッター炎上!~詫びるしかない~」と題し、ツイートに至った理由や真意を説明した。だが、長々と語る内容にインターネット上では「言い訳にしか聞こえない」などと冷めた見方が多く、納得は得られていないようだ。

自身の考える「投球術」を説明

18日、自身のブログを更新(画像は岩佐徹さんの公式ブログ)
18日、自身のブログを更新(画像は岩佐徹さんの公式ブログ)

   甲子園第4日目の8月14日、岩佐さんは東海第四の西嶋投手が放った超スローボールについて、

「東海大四のピッチャーのスローカーブ…ダメとは言わないが、少なくとも、投球術とは呼びたくない。意地でも。こういうことやってると、世の中をなめた少年になって行きそうな気がするが。ハハハ」

と、批判とも受け取れる感想をツイッター上に投稿した。

   すると岩佐さんのアカウントには「緩急をつけることは投球術」「スローボールを投げると世の中をなめた人間になるのか?」といった反論が数多く寄せられ、炎上状態に。翌日の15日には「言葉が足りない部分と、逆に余計な部分がありました」として謝罪し、該当ツイートを削除した。

   その後も批判が収まらなかったためか、18日にはツイートで意図していたことをブログで詳しく説明した。

   岩佐さんは、西嶋投手が4回裏先頭3番打者への1球目で放ったテレビ画面から見切れるほどの「超スローボール」について、「ルールに違反していないし、選択肢としては『あり』だと思います。投げること自体に反対しているのではありません」と一定の理解を示し、その目的についても「意表をつくこと、相手を撹乱すること、緩急をつける一環…」などと推測する。だがそれでも「高校生のテクニックとしてどうだろう?」との感想を持ったそうだ。

   自身の考える「投球術」については、こう説明する。

「球種を変え、投球のテンポを変え、緩急、高低を使って内外角に投げ分ける。打者の読みを外しながらこれらを組み合わせていく…私がイメージする『投球術』とはそういうものです」

   その上で「『ほら見ろ。緩急を使うのは投球術じゃないか』と言われそうですが、私が言いたいのはあの『スローボールを投げること=投球術』ではない…ということです」と、今回の例に限定した話だということを強調した。

「『世の中をなめた』はまったく『余計』でした」

   岩佐さん曰く、西嶋投手はカーブとスライダーをうまく使って130キロ台のストレートを早く見せる工夫ができており、超スローボールなしでも相手を抑える「投球術」を持っている。にもかかわらず、テレビ画面に収まらないような「超スローボール」を投げる必要はないのではないか、という考えのようだ。

「西嶋にあの球が必要か?となれば、私の答えはNoです」

   なお、岩佐さんがつぶやいたのは超スローカーブがあった直後であり、試合中計4球あったスローボールのうちに「画面に収まる」ものがあったのだとすれば、それは岩佐さんの感覚でも「投球術の中に入る」とする。

   これらを説明した上で、問題となったツイートに関しては、

「『あの1球』の直後に書いたため、ツイートにその辺の説明が足りないのは事実です。ただし、ネットでは『あのボール=なめた投球』と書いているように言われていますが、それが間違いだということは確認しておきたいと思います」

と釈明した。

   一方「世の中をなめた少年になって行きそうな気がするが」という点については、

「…言葉が足りていません。そして、使う言葉を決定的に間違えました。『世の中をなめた』はまったく『余計』でした。言い方はほかにいくらでもあったのに」

と反省。西嶋投手が直接の謝罪を求めるのであれば北海道にも行って謝罪する意向を示した。

   長々と書き連ねられた弁明文だが、インターネット上では

「表向き謝罪はしているが、言い訳にしか見えない感じがする」
「火消しの前にぐだぐだ口上述べてたら燃え広がりますよ」
「色々と言い訳を並べているけど、何が問題視されて批判の嵐を浴びたのか全然理解していない」

などと厳しい声が多い。

   ブログの承認制コメント欄にも

「詫びというのは謝罪という意味のことかと思いましたが、岩佐さんにとっては弁明という意味だったんですね。タイトルと内容のずれにびっくりしました」
「突然にスローボールを正確に投げ込むのだって、強靭なメンタルと技術が要求される困難なものですよ。誰にでも簡単に出来るようなものではありません。決して手抜きとかズル賢い抜け道だとかそんなものではないということをご確認いただきたいです」

といった意見が寄せられている。

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