上半期の中国販売はVW181万台に対しトヨタ47万台
ただ、トヨタは2015年3月期を「意志ある踊り場」(豊田章男社長)と位置付け、「持続的成長」(豊田社長)に向けて人材や設備に投資する仕込みの年にすると宣言している。販売台数だけでなく利益についても「目的ではなく結果だ」(豊田社長)とトップ自ら利益を追い求めない姿勢を内外に繰り返し示している。このためか、社内でも「販売台数で抜かれるとか順位とかの話はあまり聞かない」(幹部)という。
ただ、VWは得意の中国でさらに生産能力を拡大する方針だ。今年上半期の中国販売はVW181万台に対しトヨタ47万台と既に大きく水をあけられている。そうこうするうちに世界販売台数で首位どころか、トップグループから脱落する可能性も否定できないと見る向きもある。