独立行政法人が「ゆるキャラ」で税金ムダ使い? 財務省が「予算執行調査」で厳しい指摘

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維持管理にもかなりのコスト

   ゆるキャラなどの着ぐるみは作製コストだけでなく、イベントで使用した後はクリーニングにかけるなど、維持管理にもかなりのコストがかかるという。財務省の資料を基に計算すると、着ぐるみで約2833万円、人形などで約2893万円、イベントなどで無料配布するオリジナルグッズの作製に約1億7995万円かかっており、合計で2億3721万円の税金を投じたことになる。

   今回の調査結果について、調査に当たった明治学院大学法学部の川上和久教授は「独立行政法人のマスコットキャラクターの導入経緯は、明確な目標設定に基づいているものが少数にとどまっている。『広報一般のため』と導入することは疑義を感じざるを得ず、目標管理が徹底されているとは言いがたい」と話している。

   財務省は「着ぐるみや人形など作製済みのものは最大限有効活用するよう努力すべきだ。それでも年間稼動日数が少ないものについては、廃止も含め、抜本的な見直しを行うべきだ」としている。

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