ハンギョレ新聞「大統領府は、このような疑惑に対して一言釈明もしていない」
このコメントに理解を示す韓国メディアも少なくない。例えばニュースサイト「プレシアン」はコメントを引用し、
「(産経新聞と)同じ内容を報道した朝鮮日報との公平性の問題を遠回しに指摘したわけだ」
と指摘した。
左派のハンギョレ新聞も8月11日の記事で、産経新聞の記事が朝鮮日報の記事をもとに書かれていることを指摘し、
「大統領府は、このような疑惑に対して一言釈明もしていない。朴大統領は沈黙し、大統領府は無視した」
「国家惨事のときにいなくなった大統領の動静が『国家機密』なのか」
と主張した。遅くとも朝鮮日報の記事が出た時点で大統領府が適切な説明をしていれば、産経新聞の記事が出ることはなかったはずだ、という論法だ。
だが、ニュースサイト「ニューデイリー」は、これらに真っ向から反対の立場だ。同サイトの見方では、朝鮮日報の記事は、
「大統領府がセウォル号事故当日の朴大統領のスケジュールをきちんと説明できず、世間でさまざまな疑惑が提起されているだけに、大統領府がこれに対して明確な立場を明らかにすべき、という内容」
だったのに対して、産経新聞は、
「『大統領の男関係』というイエロージャーナリズム的視点でのアプローチで、国家元首の私生活を暴いた」
のだという。
ただ、記事の中身が大統領の公的な仕事に関連するだけに、説得力はない。