女子中学生らに無料通信アプリ「LINE(ライン)」上で威圧的なメッセージを送ったことが問題化したことを巡り、山本景大阪府議(34)は2014年8月14日に3度目の記者会見に臨んだ。
一連の報道によって「小さい女の子に興味があるのでは」との見方も強まっているが、会見ではこれを否定。小学生との会話を綴ったブログを削除したのも「誤解を招く」との懸念があったためだと言い、イメージの広まりに「ショックです」と訴えた。
「最後まで男性のメンバーもいた」
8月に問題が報じられると山本府議は「発言は不適切だった」として謝罪した。しかし世論の関心は、威圧的なメッセージ以前にわざわざ女子中学生とLINEで交流していた理由に集まっていた。
山本府議はこれまで、ブログなどで「府政における情報収集」と説明していた。ところが14日の会見では、LINE上で起きていると聞く「いじめ」の実態を把握するためだったとした。
実際にLINE上でグループを作り、中学生の輪に入ってみた山本府議は、「キモい」「死ね」といった言葉が飛び交っていること、気に食わない相手をグループから退会させて締め出してしまうことが日常的に行われていることを知ったという。
それでも途中から女子中学生ばかりと交流している形になったことには疑問が残る。これに山本府議は、結果的にそうなっただけだと釈明した。
LINEのアカウントしか手がかりがないので性別を確認したわけではないが、グループには当初男女どちらもいたそうだ。しかし、グループでは悪口などを書かないというルールを設けていたため、山本府議はそうした言葉を使った中学生を退会させていった。
「そういった言葉を使うのって男性と女性どちらが多いかっていうと圧倒的に男性なんですね」
と断定的に述べた後、
「結果として女性の方がウエイトとしては多くはなりましたけど、最後まで男性のメンバーもいました」
と、意図的に女性を残したわけではないとした。
「特に小中高生の女の子になぜか人気があります」
その後も少女たちとの触れ合いに関する質問は続き、インターネット上で話題になった過去のブログについても触れられた。
山本府議は「下校途中の小学生とのやり取り」と題した2012年2月の記事を最近になって削除。そこでは女子小学生7人から好きな女性のタイプを聞かれたり、自分がかわいいか確認されたりしたという話を紹介しており、
「私は、なぜか、小中高生、特に小中高生の女の子になぜか人気があります」
とも書いていた。
会見で削除の理由について問われると
「書いている内容には何ら問題はないんですけども、今回の報道を受けて内容自身が何らかの誤解を招く可能性があるというふうに私が思いました。ただ、やましいとか、もしくは法的に問題があるといったものではありません」
と説明した。
結果的に削除することでより目立ってしまうこととなったのだが、少女に興味があると思われることをどうしても避けたかったようだ。
実際、小さな女の子に興味があったのかと思われている状況に関してどう思うかと尋ねられると、
「大変、それは私自身もショックですね。少なくともそういう目的でLINEを使っていたわけではありません」
と心境を語った。
それでも女子小中学生と親しかったのは事実のようで、少女たちとの交流に関する質問を受けた際にはたびたび笑みが浮かぶのが印象的だった。
だが、記者から交流を楽しんでいる要素もあったのではないかと聞かれた際には、
「私はそういう目的でLINEのグループを作っていたわけではない。仕事のグループであり、少なくとも今回の中学生とのやり取りが楽しいとか、そういったわけではございません」
と、あくまで政治活動の一環として行っていたことを強調。一部スポーツ紙によれば、会見終了後には「ロリコンではありません」と明確に否定した後、年の上の女性との交際経験まで打ち明けたという。
会見の質疑応答を通じ、徹底的に「疑惑」を否定し続けた山本府議だが、インターネット上では
「大人の女性と交際しててもロリコンじゃないとは限らん」
といった声も少なくない。