阪神タイガースや日本ハムファイターズで活躍し、2012年から米国の独立リーグでプレーしている野球の坪井智哉選手(40)が、現役を引退する。
引退を表明したブログでは、決断に至るまで様々な苦悩や葛藤があったことを明かしている。
「この歳になって、レベルを下げてまでプレーするのは違う」
坪井選手は14年8月15日、「今から12年前の」というタイトルのブログを更新した。
1998年に入団した阪神から、2002年にトレードで日本ハムに移籍し、07年に日本ハムから1回目の戦力外通告、10年にも再び戦力外通告を受け、11年に移籍したオリックス・バファローズからも1年で戦力外通告を受けた。そうした辛い状況の時も、「いつも皆さんのコメントに励まされ、そのおかげで頑張ってこれました」という。
「そして2014年。坪井智哉は異国の地で、自らの意思でバットを置きます 引退です」
「本当はあと10年でも20年でも野球をしていたい やっぱり野球が大好きだから」というが、「チームに必要とされなくなった今、もうそうするしかありません この歳になって、レベルを下げてまでプレーするのは違う」と、苦い気持ちを明かした。
今後については今のところ予定はなく、しばらく体を休ませるとのことだ。
コメント欄には、「凄く寂しいです~とても残念」「今までお疲れ様でした。ファンとしては応援し続けることしかできませんでしたが、常に努力を怠らない坪井さんの姿勢にはたくさんのことを教えて頂きました」「次の道も応援させてください。解説者みたいです!」など、ファンから温かい言葉が寄せられている。
正式な引退会見は14年8月18日、神戸市内で行われる予定だ。