慰安婦問題に「法王が関心を払うように要請」?
実際、統一教会系の「世界日報」は8月13日、大統領府関係者の話として、朴大統領と首脳会談の中で(1)南北間の平和構築策(2)慰安婦問題の解決策(3)セウォル号事故の3つが主な話題になるという見通しを報じている。
記事では、慰安婦問題を取り上げる背景について、
「高齢の元慰安婦の女性が日本政府の謝罪も受けられずに毎年のようにこの世を去っていることを強調し、日本が元慰安婦女性たちの痛みの治療に積極的に取り組むよう、法王が関心を払うように要請するとみられる」
と解説している。
東亜日報も同様の見方で、朴大統領が元慰安婦の女性が置かれた状況について言及した場合は
「フランシスコ法王は元慰安婦の女性の痛みに共感を示し、慰めのメッセージを伝えるとみられる」
と報じている。同紙によると、仮にバチカン側が慰安婦問題の政治問題化を嫌ったとしても、人権問題として話題にのぼるようだ。
「日本政府の謝罪と補償問題は外交・政治的問題に結びつく可能性があるだけに、フランシスコ法王は女性の人権や宗教的な観点から慰安婦問題に言及すると予想される」
14日夕方に行われた共同記者発表では南北間の融和を説く内容が中心で「慰安婦」という単語は登場しなかった。首脳会談の内容は14日夕方の時点では明らかになっていない。